こんにちは、ナツキバレエアカデミー代表の秋山夏紀です。
今日は「怪我をしたとき、生徒さん自身がどう行動するか」というお話をさせてください。前回は教室側の対応体制のことを書きましたが、今回はもうひとつ大事な話——生徒さんが「痛い」と言える空気についてです。
真面目な子ほど、言えない
皮肉なことに、真面目な子ほど怪我が繰り返されるんです。 捻挫が治りきってなくて、またやっちゃって癖になるみたいなこと。これは子供の世界ではそこら中で起きています。サッカーも野球もバレエも新体操も。
なぜかというと、先生にマイナス評価を受けたくないから言えない。いい役をもらってるから言い出せない。ちょっと痛くても黙って続けてしまう。
発表会の前とか、冬で練習量が増えた時期なんかは特にそうです。「言ったら役が変わっちゃうかも」「できなくなっちゃうかも」って思ってしまう。
「無理するのはおバカッチョ」
うちでは、そういうことが一切ないように、かなりちょくちょく生徒たちと会話をしています。
「みんなそう思うんだよね。でもね、私たちは味方だから。それでマイナス評価を下すなんてことはないんだから。早めに言ってくれて、早めに対処して、が一番賢い方法だから。言ってね。」
こういう空気感が、代々できあがっているんです。 なので「無理をするのはおバカッチョ」みたいなのが、生徒たちの間でもうわかってくれている感じです。
心の不調も、全部言ってきます
体の不調だけじゃないんです。心の不調も含めて、全部言ってきてくれます、生徒たち。
先生が常に見ていて気づいてくれるっていうのも大事なことなんですけど、それ以上に、生徒さん側から言いやすい環境をちゃんと作っていて、言うのが当たり前という空気感ができている。 これが一番大事なことだと思っています。
ナツキバレエでは「この子は絶対できる!」と信じて指導にあたっていますし、レッスン中は先生と生徒、レッスン以外では人と人として尊重し合って、バレエのことはもちろん、バレエ以外のことでも、どんな悩みでも相談できるように日頃から信頼関係を作っています。だからこそ、こういう空気が自然にできるのだと思います。
怪我が「教育」になる瞬間
何回か怪我をしたり、腰が痛くなりがちな子がいたとしますよね。そうすると、だんだん自己管理力がついてくるんです。
そのとき私たちは「あなた腰が痛くなっちゃうからバレエ向いてないよ」なんて絶対に言いません。
「怪我してよかったね。あなたがすごく大人になったよね。これが自己管理っていうことなんだよ。」
そういう会話をよくするんですね。
痛みを押してまでやらない人の方が賢い。自己管理ができている人が偉い。特に中高生になると、かなりこういう会話を交わしています。
親御さんの知識も大事
実はもうひとつ。親御さんの知識のなさも、次の怪我を手伝ってしまうことがあるんです。
だからこそ、親御さんに信頼してもらえると「何かあったら一言言っておこう」「何かあったらなつき先生に、森川先生に聞いておこう」って思ってもらえる。その空気感が親御さんの中に広がっていくんですね。
そうすることによって、子供たちなので「やっちまった系」の怪我はあるんですけど、「次」を防げる。 ここは他のバレエ教室との違いを自負しています。
「自分のことを信じて寄り添ってくれる人がいる」
ナツキバレエが大切にしているのは、「自分のことを信じて寄り添ってくれる人がいる」「この先生はいつも私のことを見ててくれる」と生徒さんに実感してもらうこと。
そう実感できれば、痛いことも、不安なことも、失敗したことも、安心して打ち明けられる。そして安心して次の一歩を踏み出すことができる。
「痛い」と言えることは、弱さじゃなくて、強さです。 それを生徒たちがわかってくれていることが、私にとって何よりの誇りですね。

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