第6回発表会を2024年7月14日に開催します。

川瀬美桜さんの留学物語

川瀬美桜さんの
留学物語

カナダナショナルバレエスクール入学

ナツキバレエアカデミーに6歳で入会
現在14歳

川瀬美桜さんの軌跡はページの下部をご覧ください。

本人の感想(留学決定時)

私は元々バレエ向きの身体をしていたわけでも突出した才能があるわけでもありませんでした。ただひたすらバレエが好きで、上手になりたくて、真面目さだけで努力を重ねてきました。

”努力は必ず報われる”と信じていても、なかなか結果に結びつかないことが続くと、先が見えなくて不安になったり挫けそうになったりします。私もこれまで、できない自分が情けなくて何度も涙を流してきました。それでも、バレエが好きな気持ちは変わらなかったし、自分と向き合うことは絶対にやめませんでした。

普段のレッスンも真剣勝負

今年初めに日本で開催されたオーディションでカナダナショナルバレエスクールのサマースクールに合格した時には、信じられない気持ちでしたが、すぐに気持ちを切り替えて「今まで積み重ねてきた努力や経験を活かすチャンスだ。」と思い、単身カナダに向かいました。

世界中から選ばれた子たちの中で過ごす1ヶ月に最初は緊張もしましたが、「この中で私が一番、苦しいときに自分と向き合ってきたから大丈夫。」と自信を持って、毎日新しい発見や出会いから自分を成長させることだけに集中しました。

バレエのラインを追求

全てのレッスンや経験が充実した学びの多い時間で、途中からはカナダにずっといたいと思う余裕がありました。今まで苦しい思いをした経験が、いつの間にかこんなに心を強くしたんだな、と感じたのを覚えています。

年間入学の合格をいただいた時には本当に驚きましたが、学長や先生方からこれ以上ない程褒めていただき、これまで自分が積み重ねてきた努力をきちんと評価していただけてとても嬉しかったです。

強さが出てきてからどんどんラインがキレイになってきた

今までナツキバレエで積み重ねてきたレッスン、いつも自分の夢を応援してくれた家族、身体づくりやメンタルのサポートをしてくれた人たち、一緒に夢を追いかける仲間たち、本当に多くの支えがあって得られたものだと思います。

ただ、ここがやっとスタートラインだとも感じています。入学後はレッスンも学業も全て英語でこなさなければならないし、寮生活とはいえ自分で自分のことを管理しなくていけません。

言語や文化の違いに不安もあるけれど、それよりもトップレベルの環境で学べるこの機会と、快く頑張っておいでと送り出してくれる家族や先生方や仲間に感謝を忘れずに、これからも真面目にコツコツと努力を重ねます。

伸びやかなアラベスクは彼女の武器になる

本人の感想(留学後)

2022年秋からカナダ国立バレエ団の付属スクールであるカナダナショナルバレエスクールにGrade9で入学しました。

バレエトレーニングとアカデミー、寮が一つのキャンパス内にあり、普段は半日はアカデミー、半日はダンストレーニングという日々を送っています。レベルの高い先生方や同級生たちと過ごすバレエ漬けの日々は本当に充実しています。

もちろん最初から楽しい日々ではなく、いくつかの乗り越えなければならない大きな壁がありました。 

入学してまず衝撃を受けたのが、クラスメイトのレベルの高さです。周りと比べては落ち込み、自分の踊りに自信を失っていくばかりの日々でした。そんな惨めな自分を救ってくれたのは、母でした。最初の頃は、愚痴を話せる友達もいなかったので、母に毎日のように弱音を吐いていました。今思うと、母が1番辛い思いをしていたと思います。

そんなある日「私はバレエ向きじゃない、もうバレエをやめたい。」と、八つ当たりしてしまったときに、母から「才能とか素質とか、そこにフォーカスする以前に、もう自分ができることは全部出し切った、って言えるくらい、美桜は努力したの?」そう言われ、沢山の人たちに支えられてここまできて、こんな素晴らしい環境で学べているのに、周りと比べて自分の可能性を無駄にしようとするなんて、と目が覚めました。

そこから、私は改めて、自分がどんなバレエダンサーになりたいのか。そのために今、何をするのか、 思考を整理し、新たに目標を立てました。そこからはメンタルも行動も変わり、指導してもらう先生にも、「踊りが変わった、素晴らしい成長だ。」と褒められるようになりました。

カナダナショナルバレエスクールにて
毎日が自分との闘い

言語の違いも大きな壁の一つでした。留学前、学校やレッスンの合間に必死で英語の勉強をしていましたが、周りはネイティブスピーカーばかりという環境の中で、留学初日からクラスメイトの話すスピードが速すぎて聞き取れず、話しかけてくれても上手に言葉が返せず、自分の不甲斐なさに自己嫌悪に陥りました。

勉強でも語学の違いによる壁があり、最初の数ヶ月は悔しい思いもしました。そんな自分を変えたのは、”My only failures are when I didn’t try it because I was scared.”(1番の失敗は、失敗を恐れて何もしないこと。)という言葉です。言語の違いのせいにして甘えていた自分とは決別し、少しずつ友達に自分から話しかけたり授業で発表してみたりするように心がけました。

昨日より今日、今日より明日、と1%ずつ積み重ねていけば、それがいつか大きな成長につながると信じてやってきた結果、今では違う文化、考え方を持っている本当にかけがえのない友人ができ、その存在に日々支えられています。

留学後も勉強をしなくてはならない

カナダナショナルバレエスクールに入学できて良かったと思うことはたくさんあります。設備の素晴らしさはもちろん、バレエやアカデミーの先生、寮のスタッフなど、本当に素晴らしい人ばかりで、信頼して毎日を過ごすことができています。

また、カナダ国立バレエ団の舞台を観に行く機会や、所属ダンサーからレッスンを受ける機会もあり、プロのダンサーの存在を間近に感じられるのもとても特別だと感じています。そして何より、バレエに対して真剣に情熱を傾けるクラスメイトの存在に毎日刺激を受け続けています。

ナツキバレエでは小1から留学する中2の秋までお世話になりました。小4の頃、プロのバレエダンサーになりたいと考え始めた頃に夏紀先生が真剣に向き合ってくれて、自分の夢を実現するまでの道筋が自分でも描けたと思っています。

ナツキバレエでは基礎の大切さや自立の重要性も学んだと思っています。

私自身、コンクールで華々しい受賞歴があるわけでもありませんが、夏紀先生が「コンクールのような短い時間ではなく、レッスンなどで美桜自身のことをしっかり見てもらえれば必ず美桜の良さをわかってもらえる。」と言ってくださった言葉が本当に支えになりました。

ナツキバレエで身についた心身の自律と自立、基礎力の大切さは今、海外の生活でも役立っています。秋からはGrade10としてまたアカデミーもバレエも精一杯取り組みたいと思います。

少しずつ異国の地にも慣れていく

保護者様の感想とメッセージ
(留学サポートについて)

オーディション写真、ビデオの撮影サポートについて

その時の彼女自身が一番綺麗に写るように先生が考えて事前のレッスンやアドバイスをしてくださっていたので、先生にお任せ(というか丸投げ)させて頂いていました。

私はバレエ未経験で全く詳しくないのですが、先生の声かけやご指導でみるみる身体が仕上がっていくのを間近で見た時には素人ながら感動しました。

ビデオ撮影は、先生が考えてくださったレッスン内容を自主練し、時には撮影直前にご指導いただきながら私が撮影をしました。すぐに確認ができたり、本人が納得いくまで撮り直すことができたので大変でしたが親子で奮闘した良い思い出の一つです。

最初に挑戦したコンクール(予選通過!)

本人への指導内容やコミュニケーションについて

ナツキバレエの先生方の指導やコミュニケーションは本当にいつもまっすぐで熱量があって、だからこそ子供たちの心にもまっすぐ届くのだなと思っていました。

本人から、バレエの道に進みたい、いずれは海外留学したいという決意を聞いてからは夏紀先生とのコミュニケーションも本人に任せるようにしました。もちろん、何か不明点があれば親からも連絡させてもらっていましたし、いつも真摯に対応してくださっていました。

特にこちらから聞かなくても、よくレッスン後の車内で「今日は先生がこんな話をしてくれてね。」「今日はこんな熱い言葉があったよ。」と娘から聞く機会も多く、私はこっそり楽しみにしていました。

これからコンクール本番
ドキドキ

保護者様とのコミュニケーションについて

「いずれ海外留学をしたいみたいなんです。」と最初に相談させてもらったのは、美桜がまだコンクールに出たことがなく、トウシューズも履いていない小4の終わり頃でした。夏紀先生が時間を作ってくださり、下の子を実家に預けて夫と娘と三人で面談させてもらった夜のことはとてもよく覚えています。

プロバレエダンサーとして就職活動をする年齢から遡って時系列でいつくらいまでに海外留学できると良いか、そのためにコンクールに出るのかワークショップに出るのかなど明確にお話ししてくださったおかげで、親子で随分と目標達成までの道がクリアになったのを覚えています。

そこからの娘は本当に変わって、貴重なレッスン時間に集中できるようにとありとあらゆる他のことを(勉強とか)効率的にこなすようになりました。レッスンへの向き合い方も本気モードに変化したのもこの頃だと思います。

コンクールの控え室にて

コンクールにも数回出場しましたが、本人が思うような結果にならなくても先生はコンクールに拘ることはなく、一切ブレずに「留学する時に変なクセや怪我をさせたくないんです。」と基礎を大切にしてくださったことも本当に感謝しています。

ちょうどNBSのオーディションを受ける前に美桜はカナダの学校が向いているかもしれないというお話もしてもらっていました。

また、NBSの最終オーディションがちょうど発表会前で、「合格したら発表会で大事な役をもらっているのに入学の時期と重なってしまう。どうしよう。」と親の立場から心配していた時にも「合格したら、こちらのことは気にせず迷わず行ってください。」とキッパリ仰ってくださり、気持ちが軽くなりました。

どんな時にも本人と家庭の決断を優先してくださったことにも感謝しています。

コンクール直後
まだまだな自分に悔しさが溢れる

親として意識的にサポートした事について

私はバレエについては全く経験がない分野なので、技術的なことではなくて本人のメンタル面のサポート(というか叱咤激励)に注力しました。

あとは、栄養バランスの良い食事も意識しました。あとは基本的に、最低限のこと以外は彼女自身に任せて放置のスタンスでいることも意識しました。

親として大変だった時期等について

美桜が海外留学に対して本気だ、ということがわかってからフルタイムの仕事に転職しました。

NBSではスカラもいただけていますが、それでも航空券やら色々と費用はかかるのであの時決意して良かったです。が、別にそれはそれで大変だった時期というよりは単なる転機だったのかなとも思います。

娘が夢に向かって本気で取り組んでいて、それを見守りながら一緒にちょっとでもその空気を感じられて、まるで娘を通して青春時代を経験させてもらっているかのような、とても楽しい期間でした。その時期を一緒に過ごした野村さん、大山さんとは今でも戦友のような絆を感じています。

親がしなければいけなかった事について

学校と直接やりとりをしたので、全ての手続きを親がする必要がありました。

サマースクール(最終オーディション)参加前は提出書類がたくさんあり、その全てを英訳したりいろんな機関でハンコをもらったりしながら提出。合格してからは今度は奨学金の手続きや学生ビザの申請に奔走。

それを深夜や早朝の隙間時間にしたので、結構大変でした。ただ、おかげで学校の事務スタッフや先生方にも名前を覚えてもらって、その後の学校生活で聞きたいことがあっても気軽に連絡できるようになったのは良かったです。

 最後に。大切なお嬢さんに留学を後押しして良かったですか? 

良かったです!その一言でしかありません!離れて暮らしていて寂しいとかないです!(ごめんね美桜!)

Grade9の1年間は本当に色々なことがあり、彼女にとって戸惑うことや辛いことも多かったと思いますが、彼女の夢だった「バレエ中心の生活」という理想の日々を手に入れて、たくさんの価値観の中で揉まれながら悩みながら、それでも考えもがき続けて人としてもダンサーとしても本当に成長していると思います。

学習面でも、英語で授業を受けるだけでも大変だろうなと想像するのですが、年度末の成績は全教科Excellent(日本でいうオール5)で、更に第二言語(彼女にとっては第三言語)として履修しているフランス語もGrade10では現地の子と同じ上級コースに上がることが決まりました。親バカですが、すごいなあと思っています。

日本での評価は全てリセットされて始まる海外生活で、それでもここまで1年間頑張り切れた娘を誇りに思いますし、これからの彼女も楽しみにしています。

カナダナショナルバレエスクールにて
毎日が自分との闘い

秋山夏紀メッセージ

ナツキバレエアカデミー代表 秋山夏紀

美桜ちゃんは小さい頃からあまりにもお利口だった為か存在感がある方ではありませんでした。沢山注意されるわけでもなく、かと言って目立ってキレイに出来るわけでもなく、真面目に頑張る不器用で弱々しい子というのが正直な感想です。

ところが、彼女が小学5年生くらいからメキメキと頭角を表し、正直に言ってしまうと「あれ?こんなに頑張れる子だったっけ?いつからこんなに目を惹くようになったんだ??」とハッとしたのを覚えています。

ちょうど2019年発表会の練習中で、私は慌ててソロで踊るパートを足したのです。その時の周りの友達の反応が面白くて…「だよねだよね!美桜ちゃんすっごく上手になってるもん!凄いよー!良かったね!」と口々に言われ肩を叩かれていました。この子達…美桜も周りもなんて素晴らしいんだ。と親バカならぬ教師バカですが関心してしまいました。

彼女に対してのハッキリとした記憶はそこからです。ちょうどその直前にプロダンサーを目指したいと本人から伝えられ、ご両親と夜遅くまで相談をしました。そこからはレッスンへの向き合い方も変わり、バレエ以外の時間の使い方など生活の全てを本気モードで過ごしていたように見えました。

とはいえ器用な方では無いので3歩進んで2歩下がるみたいな事も多かったのですが、私が彼女を尊敬しているのはどんな時も努力をやめないところです。

毎日毎日勉強してエクササイズしてレッスンに行って、ストレッチしてダンサー用の食事をして寝て、また早起きして勉強して学校に行って…という生活をする中でコンクール予選落ちや身体の故障があったら少しくらい努力を緩めても誰も責めないんですが、彼女は絶対に努力をやめないんです。

やめないどころか、結果が出てない努力ならやり方や量を変える必要があるのでは?と考えるタイプ。もっと他に出来る事はありませんか?!と私達教師によく相談に来ていました。

驚くのは塾には一切行かず、中学校では常に成績はトップだったのです。彼女はテスト前もレッスンを休まなかったので一体いつ勉強していたんだ?!と思うのですが、それが美桜ちゃんという子です。実際話すとおっとりしていて女の子らしくて素直で可愛らしいのですが、本当に芯が強いです。

肝心のバレエレッスンはどうだったかと言うと、今では笑い話ですがしょっちゅう泣いていました。「なに泣いてんのー!!海外でやっていきたいんでしょ?!いちいち泣かない!」と私に叱られ、「出来なさ過ぎて自分が情けなくて…」と彼女が答えるというお約束みたいなやり取りが何十回もありました。私は途中からなんだか面白くなっていました笑。繰り返しになりますが、それが美桜です。強いのか弱いのか…。

でもどんな時も彼女の目の奥は真剣そのもの、常に前だけを見ていました。気付くと身長も伸び長い手足にキレイに筋肉が付き、美しいプロポーションを手に入れていました。

テクニシャンでは無いのでコンクールで上位に食い込む事は難しかったのですが、彼女が作り上げてきた美しい基礎と伸びやかなライン、そして何より真摯な態度は必ず評価してもらえる!私は彼女の可能性を信じない日はありませんでした。

カナダナショナルバレエスクールから合格を頂いた時はバレエの実力・プロポーションはもちろんですが、向き合い方や人間性、日本の学校での成績も高く評価されていました。美桜のやった事全てが無駄じゃなかったんだ!と涙が出るほど嬉しかったです。

そんな彼女をここまで育てたお母様、頭の回転が早くて優しくてサバサバしていつも心から美桜を信じていました。英語も堪能なので留学手続きも見事にこなされていていつも頼もしかったです。離れてからもお母様の言葉が彼女の心を鼓舞していると感じます。

どこまでも美桜らしく、胸を張って生きていってもらいたいなといつも応援しています。

川瀬美桜さんの軌跡

ナツキバレエスタート時の年齢

6歳(小1)

最初のコンクール

エデュケーショナルバレエコンペティション
11歳(小5)予選通過

最初の講習会

英国ISTD チェケッティ・サマースクール
11歳(小5)

コンクール

  • 2020JBCバレエコンクール出場
  • 2020YAGPバレエコンクール出場
  • 2021鈴木竜先生に振り付けをして頂きコンクールのコンテンポラリー部門に出場 12歳
  • 2021カナダナショナルバレエスクールの日本オーディションにてサマースクール合格 13歳(中2)、このサマースクールで評価され直後に入学許可をもらい2022年9月より留学

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