第6回発表会を2024年7月14日に開催します。

野村結菜さんの留学物語

野村結菜さんの
留学物語

英国バーミンガムロイヤルバレエ団附属
Elmhurst Ballet School エルムハーストバレエスクール入学
現在2年目year13に在籍

ナツキバレエアカデミーに5歳で入会
現在17歳、バレエ歴12年(13年目)

野村結菜さんの軌跡はページの下部をご覧ください。

本人の感想(留学直前)

まず最初に、私は夏紀先生のもとでバレエを学び友達と共に成長できたことが一番の誇りです。夏紀先生と出会ってから約11年。先生の存在は私の宝物です。どんなに辛い時も先生のことを思うと何か頑張れました。

私が留学を目指そうと決めたのは初めて出場したコンクールに予選落ちした時でした。それまではなんとなくバレエをしていましたが、初めて本気で悔しい気持ちを経験した事をきっかけにもっと良い環境で海外に留学してバレエを学びたい!と思うようになりました。

はじめてのコンクールのキューピット。あの時の先生の、私のことを本気で指導してくださった姿はいつになっても忘れません。先生が本気で私のことに向き合ってくださるので、私も本気で向き合うと決めました。

初めてのコンクール

留学を目指す中で、私は準備を何年もかけてやってきました。語学力を身につけるため、4年生からフランス語と英語を毎日少しずつ勉強してきました。留学で必ずあるカルチャーショックや環境の変化に対応出来るように、精神的に自立出来るよう意識してきました。

夏紀先生のご指導のもと、オーディションの写真や動画をカメラマンさんに撮影していただき、色んな海外のバレエ学校に送りました。合格する事が出来て夏や春の2週間程度の短期留学でロイヤルバレエスクールやパリオペラ座バレエスクールなどに行きました。

その他にも、コンテンポラリーは鈴木竜先生の特別クラスで、バレエは竹田仁美先生のクラスを受けてテクニックや表現力を学びました。ナツキバレエではこのようにプロフェッショナルの現役ダンサーさんに教わる機会もあります。

さらにダンサーになれる体を作る為にピラティスを久子先生から学びました。久子先生のピラティスは続けてきて本当に良かったと思います!

2019年発表会

そして留学する上で強いメンタルと人一倍の努力も必要なのは言うまでもないですが、オーディションでは華のある子が目立ちます。常日頃から誰か見ている人に元気を与えるパフォーマンスをしようと心掛けていました。

私は決して才能に恵まれているわけでも、上手なわけでもありません。けれど私には叶えたい夢があるんです。だからその夢を叶えて支えてくれた人全員に恩返しがしたくて、ただそれだけを夢見て努力してきました。

私はどんなに辛くても夏紀先生がいたから、いや、夏紀先生だったから挫けませんでした。これまで私の夢を全力でサポートしてくださった先生には世界で一番感謝しています。先生と夢を追いかけ、共に笑い、共に泣いた時間は私の一生の宝物です。

イギリスに行っても何があっても諦めません。私の舞台をいつか見にきてください!!胸を張って、誇りを持って頑張ってきます。先生、本当にありがとうございます。

留学が決定した頃、高1

本人の感想(留学2年目)

私は5歳の時にナツキバレエアカデミーでバレエを始めて、様々な経験を積んで、2020年1月にバーミンガムロイヤルバレエ団附属エルムハーストバレエスクールのオーディションを得て、2021年9月よりイギリスに留学しています。

留学する前はバレエ留学は私の憧れで、キラキラしたものだと思っていました。実際の留学は過酷で、毎日自分自身の力で問題を発見して、成長していける子しか、残っていけない。そんな厳しいと同時に充実したものでした。今は2年目ですが、毎日自分のやりたい事をして、夢を追いかけられる事に喜びを感じます。

いざイギリスへ

1年目は試練の連続で毎日が辛くて、自信を失う事も多くありました。何故今バレエダンサーを目指し、ここで学んでいるのか、毎日自分に問いかける日々でした。そんな大変な状況の中で支えになったのはイギリスで出来た親友の存在でした。

私は小学生の時からフランス語と英語を準備していたおかげで英語で友達と会話する事は慣れるまでは大変でしたが、大切な親友が出来るまでになれたんだと思っています。

バレエ学校での生活は自分で自分を律して常に前向きに取り組み、壁にぶつかってもめげずに努力し続ける事が日本に居た時より難しく感じます。だから時々自分の成長を感じれず、モチベーションを保つのが難しい事があります。

それでもそんな苦しい時、必ず頭に浮かぶのは日本で必死で夢を追いかけていた頃の自分の燃え上がるような情熱と、支えてくれる家族や友達、先生方の存在です。私なら大丈夫。そう思えるのは、心強いサポートをしてくれる人のおかげです。本当に家族や先生方には感謝してもしきれません。

仲間と切磋琢磨しながら舞台に出る

留学はこのように過酷な事がほとんどですが、やはり、エルムハーストバレエスクールで学ぶ毎日が私は大好きです。エルムハーストではフラメンコやジャズ、バレエ、コンテンポラリーなど様々なジャンルのダンスを学べるので、新しい挑戦をするのが楽しくて仕方ありません。

同じ夢を志す仲間と過ごす毎日は本当に楽しくて充実しています。エルムハーストバレエスクールに来て良かったと思います。

私が留学という夢の通過点、新たなスタートラインに立つ事が出来たのはやはりナツキバレエアカデミーで仲間と共に過ごした日々があったからです。

コンテンポラリー作品にも出演

特にナツキバレエではバレエだけでなく、人間力を育てて頂きました。結果でなくその為に努力した時間が1番自分を成長させてくれる。結果を変えたいならまずは自分の向き合い方を変える。そんな考え方が出来るようになったのはナツキバレエアカデミーで育ててくださった先生方のおかげです。

ナツキバレエではたくさんの親友が出来ました。その一人一人を人として尊敬しています。これからもナツキバレエで育った日々と毎日の感謝を忘れずに、自分の夢に向かって今まで以上に邁進していきます!

まだ挑戦は始まったばかり

保護者様の感想とメッセージ
(留学サポートについて)

オーディション写真、ビデオの撮影サポートについて

夏紀先生のオーディション写真やビデオ撮影のサポートは子供たちの今のベストを知った上で、撮影や動画に協力してくださいます。なので安心してお任せさせていただきました。撮影すると決まった時から、撮影当日までの子供に対する姿勢を見ていただければ理解できるかと思います。

写真撮影、動画撮影どちらもですが、私は先生を信頼してお任せするという事を決めておりました。先ずは、これは母親と先生での話ではない事をお伝えしておきたいと思います。

写真も動画も母親は子供の可能性を信頼して心のサポートをするのみです。

オーディション用の写真という事は、この先留学が決定した時に、親の手の届かないところに行ってしまい手伝いたくても手伝う事ができない事実が待っています。その時に子供達が自分で判断していく練習と、「この時が来た」という時に備え自分自身の心の準備をこの時点でしておけることが有難いと思います。

オーディション用のポーズ写真

本人への指導内容やコミュニケーションについて

指導内容は先生方にお任せしておりました。理由は2つです。

  1. 子供を迷わせない集中を欠く事はしないという支援の方法
  2. 先生の支援を信頼する

常に先生方は慢心せず自ら学び続け、見せるリーダーを継続されております。その姿をみてバレエ一筋で夢を叶えていったのは、もちろん本人の努力であると思いますが、静かなる彼女への激励の想いと、心からの応援と真剣勝負のレッスンの姿勢によりここまで一緒に歩ませてもらったのだろうと思います。

現在はイギリスで学業を継続しておりますが、本人にとっての一番の恩師はナツキバレエの先生方だと言っています。二人三脚してきた私にとっても尊敬する先生方です。

現在は直接学ぶ時間が減っていても、褒められれば一番嬉しいし、叱咤激励を受ければいちばん厳しく温かいありがたいお言葉だと心に引き受けているようです。

バレエ以外のコミュニケーションでは、人間味あふれる先生の性格や行動に楽しませていただいております(笑)。と同時に、何かあればすぐにお伝えくださいますし、話す時間の機会もいただけます。

先生方のコミュニケーションの取り方は私から見ております限り、もちろん先生と生徒や先生と保護者という位置ではありますが、その手前に1人の人として対等であると感じます。

小学3年生頃

保護者様とのコミュニケーションや親がしなければいけなかった事について

先程のところでも申し上げた通り正対した真摯な対応であります。ただしこれは勘違いしていただきたくないのですが、正対いただくという事は、親子で受け止めなくてはならない事も沢山あります。

先生方も仰っている言葉だと思いますが、コンクールや留学へは親子で覚悟を決めて進むという事だと思います。そこに小さい大きいはなく、覚悟を決めるということは全ての事を見つめて引き受けるという事です。

良い事も悪い事も謙虚に起こった事をメッセージとして解釈し、その事実から目を逸らして逃げずに、心得てひとつずつ乗り越えました。

生徒を第一に考え、色んな提案や留学の協力をしてくださいますし、本人のメンタル・フィジカル・テクニックやパッション、色々な角度からのアドバイスです。それを受け取ったら私たち母親はリサーチの支援で子供たちをサポートします。

「コンクールを調べて申し込み等の手続きをする」「オーディションや講習会のリサーチやリサーチ後の相談をして申し込みする」などはもちろん留学先情報、オーディション情報、ワークショップ情報等「どうやったらオーディションを受けられるか?」「申し込み方法は?」「選考基準は?」などよく下調べをしていくのは保護者である私たちです。

色んなエージェント開催中の説明会に行ったり、留学されているお母様と繋がって話を聞いたり(もちろん私はいつでも体験・経験話しますので声かけてください!)、できる事は全てやっていきます。

彼女の場合、体が小さくコンパクトだった為、動いてる姿をじっくり見ていただく事を重視し、コンクールというよりはWS形式の審査があるコンクールやWSで審査されるところに参加し、動いてる姿を見ていただく方法でやっていきました。その子によって富士登山のスタートが違うように、選ばれやすい方法を先生と相談し進めていくのが良いと思います。

先生も良い情報があればもちろん惜しみなく教えてくださいますが、「先生が全てやってくれる」という考えでは、やると決める心が強くない為、起こる事実にいい展開はあまり見えないです。

中学2年生くらいの時のコンクール

親として意識的にサポートした事、親として大変だった時期等について

大きく分けて食のサポート、金銭面のサポート、心のサポートです。

まずは大事な大事な食事についてお話します。

これは彼女が一度も大きな怪我無く(今も)踊れている事が何よりもの証拠です。体は食事で出来ている事に私自身、納得しています。

彼女の食生活は5歳の頃から変わりなく、白米・お味噌汁 が中心の和食です。朝も昼も夜もバランスよく食事をし、パン食は好みじゃなかったようです。

母親からすれば長男がサッカーをしていたこともあり、体づくりを意識した食事だったことも良かったと思います。

日本のバレリーナを目指す子供たちの「痩せていないとダメ」のイメージを外してあげてください。海外のバレエ学校では必ず怪我や痩せすぎでドクターストップがかかりレッスンできない日々を過ごしている生徒がたくさんいます。

「痩せてた方が見た目きれいだし・・・」それでもまだ外せないイメージかもしれませんが、朝から夕方まで6.7時間毎日バレエ・コンテンポラリー・ジャズなど踊り続けます。

せっかく希少な人数で合格できた数年のプロフェッショナルな学習ができる時間は限られています。筋肉がなく、怪我をする、気持ちが焦る、周りと比べてしまう、メンタルが安定しない、痩せなくちゃと食べない・・・。

子供から大人へ変化する体の状態がベストでなく、成人していく。生理の循環も悪くなり、体の浮腫みが取れにくくなる、美しい体のラインが整う過程で崩れてしまうのです。

結果、うまく踊れない・・。食事はバレエの基礎レッスンと同じだと思っています。淡々と同じ基礎を繰り返すことが最大の近道。地味なレッスンを毎日欠かさず継続する事と、食事で体を作っていく事の大切さです。

プロの道を考えているのであれば、5年後10年後の踊っている姿を明確にして、目標を達成し、なりたい最後の目的にたどりつかせてあげたい。だから食べる事もレッスンだと思っています。

今でのSNSを使ってのやり取りですが、食事の選び方とか、お休みの時は気にしない作戦とかメールでやり取りしながらストレスフリーの食事のサポートをしています。(ちなみに帰国当日はいつも白米・豚汁か味噌汁・煮込みハンバーグをリクエストしてきます♪)

バレエを始めたばかりの時

次に金銭面です。

そして留学に関しては本人主体ではありますが、ご家族で話し合われるのがいいかと思います。ご家族で話される意味はもちろん覚悟して留学の道に進む!っていう事でもありますが、事実のお話、かなりの資金がかかる事でもあります。

これは目指されるご両親・ご家族全員が考えなければならない大事な事です。どこの国に行っても大変な費用が掛かることは覚悟しておかなければなりません。

私はイギリスの費用感しかお伝え出来ませんが、イメージは医学部に奨学金無しで行かせるくらいの費用になります(笑)CMでおなじみの〇〇ホームさんなら3戸家が建ちますね(笑)

結菜は15才から3年間渡英ですが、例えば14才からであれば4年になる事もありますし、結菜の先輩で10才からエルムハースト生で、17才には日本の大学を受験するために帰国を選ばれた素晴らしいご決断もあります。

また昨年のローザンヌにセミファイナルまで選出された先輩は、コロナ真っただ中という事もありバレエ団は決まらず、また1年オランダの学校で就職の為の学校へ通学をされている方もいます。

費用以外にも日本ではありえない色々な事が起きる事も想定しておかなければなりません。

イギリスは学生ビザで留学できましたが、IELTS4.5以上持ってないとイギリスに留学できないビザもあります(なので留学までにIELTS4.5を取得し何があっても留学できる準備をしました)

ビザの取得・寮費・学費・英国での保険・日本での留学保険・移動費・ハーフターム・リーヴアウトホームステイ費用・生活費などなど・・・その都度費用は掛かります。未成年(18歳以下)は特にです。また結菜は高校生の年ですから日本の通信高校に行って高校資格も取得しています。なので日本の高校の費用も必要となります。(海外では高校資格は取得できません)

エルムハーストの生徒になる

昨年バーミンガムロイヤルバレエ団主催のファミリーバレエ鑑賞会がありました。その際、エルムハースト生も出演機会があり「シンデレラ」を公演しました。その時彼女は16歳。お金を稼ぐ事を許されない年齢ですので、鑑賞会での報酬は受け取れないスチューデントライセンスを取得しなければ出演できませんでした。

それらのサインは日本にいる両親しかサインする事ができません。時差は8時間(9時間)ですが、サインをしないと出演できませんから夜中であろうがサインが必要だったり(笑)今では全てが学びと思いますが、日本の文化とのギャップに驚きや戸惑いも多いです。お酒やタバコといった価値観も法律も違いますから。

話が反れてしまいました。金銭面のサポートの話でしたね。

じゃあスカラシップを取れれば!と思ったり、考えたり、頑張れ!と鼓舞したり。確かにそれで行くことができれば絶対的な素質と才能の持ち主です!が、宝くじに近いのです。

急がば回れ、チャンスがあるならとにかく実行!です。金銭面は世界から日本を見ると所得の差が大きくある事にも気づきます。所得証明を出して、直接交渉する方法はあります!

現在、結菜の場合は所得証明と家族構成をみて判断され、1000£(10万程度)スカラシップをターム(学期)ごといただいています。もちろん授業態度やクラスで優秀かなども重要になります。

最後に心のサポートです。

学校選びの基準はリサーチと先生への相談で決めましたが、ナツキバレエはロイヤルスタイルでのバレエレッスンですので、全く異なる留学先であるのは短期留学であればいいと思いますが、長期の場合はやはりイギリス・カナダ・オーストラリアこのあたりではないかと思います。

エージェント選びも気を付けなければなりません。お金儲けの為の日本のエージェントも多くトラブルも多く聞きます。ちなみに私たちはオペラ座はタンリエさん、ロイヤルはザ・ウェルズさんでした。(ご参考までに)

シンデレラで主役を任される

娘は4年生の時にナツキ先生に「お母様、結菜はオペラ座のサマーがいいかもしれません」とお言葉をいただき、エージェントを通してオペラ座オーディションの準備を進めました。

細かい写真と動画の指定がありましたが、そこはナツキ先生にご協力いただきました。

4年生のオペラ座サマーの際はさすがに初めての海外短期留学でしたので同行渡欧しましたが、合格をもらってからすぐにフランス語をはじめました。もちろん現在はフランス国認定DELFB1(ビザ取得レベル)までは取得しております。(バレエ団はどこになるかわかりませんので)

5年生でもパリオペラ座サマーの合格をいただきましたが単身渡欧2週間でしたが、やはり彼女にとっての初めての寂しさと孤独を乗り越えるためのこの先の人生に意味がある2週間でした。

毎日泣いて電話がかかってきた時は一緒に泣いて励ましあったりして。渡欧したものの半分とレッスンに集中できなかったのではと思います(笑)

その後「いけるだろう」という慢心した心に(これは親子共にです)不運の形をした幸運がやってきます。初めてのYAGP(現在のYGP)国際コンクールに出場しましたが、日本のバレリーナの才能あふれる姿に圧倒され、踊り切ったものの、基礎からのやり直し。会場でたったひとり決戦にでるわけでもなく基礎練習。予選落ち。先生からの最幸の叱咤激励。

この時はとにかく私は心のサポート、寄り添う事に徹しました。

「本人が一番悔しくて一番恥ずかしくて、一番変わりたいと思っているからです。」これを瞬時にキャッチしてあげられるのは付き添ったお母様の役目でしかないと思いました。

先生は先生の役に徹してくださいますので、その時はお母さんに徹してください。何も言わず寄り添うだけで、いいのです。

これを乗り越えた事で、本人のレッスンの質が格段に上がりました。曇り一つない心で「夢と希望と感動を与えられるバレリーナになる!」と決意が揺るがないものになりました。

その後ロイヤルバレエスクールのサマーインテンシヴにも挑戦し、ウェイティングリスト入り。その年、サマーには手が届きませんでしたが、サマーだけでなくスプリングインテンシヴも申し込みをしており、見事合格して単身1週間渡英しました。

一人で渡英し一人で帰国した時、「もっとイギリスにいたかった~」と笑顔で乗り越えた娘の姿を鮮明に覚えています。自身に満ち溢れた素晴らしい表情、やはり不運のカタチをしてやってきた課題はここに導かれていたのかと思いました。

英語力も4年生からスタートしておりましたので、留学には心配なく向かう事ができました。(長期留学までにIELTS4.5アカデミックで取得※ビザに必要な事も調べておく必要があります)

日本でのロイヤルスタイルの講習会に行くことやオーディションを受けていく中で短期留学に行く機会が増えていきました。

何度かの短期留学をつかみ、小さな目標を達成し積み重ねていく事で、長期留学への覚悟と強い心を育んだと思います。この経験から一発長期留学ではなく、1回以上で短期留学の経験は長期留学に活かすことができます。ですので短期の留学はメリットが多いと思います。

少しずつ自信がついていく事や目標達成の習慣からの自己肯定感の向上や心(メンタル)の成長などあります。(親のメンタルもです)このメンタルは非常に大切です。手足も長く美しい容姿がありながら脱落していく学生はたくさんいるのです。(たくさん見てまいりました)

あともう一つの理由は短期留学で国内での活躍か海外での活躍かを選択するときの判断材料にもなると思うからです。本人にとって海外がいいか国内がいいか?どちらで頑張っても「自分で決める」という成長は育まれていますのでどちらを選んでも選択できる事が素晴らしいのです。

決して親がなんとなくの憧れから、エゴを出してはならないと思います。行くのは本人で、本人の人生ですから。少なからず私は、彼女の人生に土足で足を踏み込むことはやめようと思って伴走してきました。今ももちろん伴走中です。

12 毎日ハードなリハーサル
毎日ハードなリハーサル

 最後に。大切なお嬢さんに留学を後押しして良かったですか? 

短期留学を通して彼女はやはり強く海外留学をしたい気持ちがあり、目指す事を決めました。結果、長期留学にご縁を頂き現在も地味な努力を積み重ねて日々精進している様子です。

長期留学・・それはそれでまた沢山の不運の形をした幸運がたくさんやってくるのです。それがあったから成長できている!っていうのは今だから言えるのよ~!みたいな、一見ありえないでしょ!という課題がいっぱいやってきます。

人間関係や語学の壁、文化の壁、食の文化の違い、すべて自分で選択して決断していく事・・・。

今日は留学までのサポートを言葉に書き記していくことが最終ゴールですので、ここからの物語は皆さんにお会いした時にお話しさせていただくことにします♪

楽しい事も辛い事もある毎日

伴走中ってどういう状況?なのか?を最後にお伝えさせてください。

まずはあれこれ過去にこだわったり、未来に向けて不安材料を抱える前に、目の前の彼女が選んだ人生をどんなことがあっても、どんな結果でも応援し続けること。

そのうえで何かあった時の「ただいま」の場所をつくっておくこと。

一生懸命資金を稼ぐこと。

世界や日本のバレエの情報、世界情勢等関わることににアンテナをはっておくこと。

留学をサポートしてきたお母様方に話を聞かせてもらうこと。そういう方を頼ること。

全力で夢を一緒に追い続けること。

あとは‥ハクナマタタ!(なんとかなるさ!)

きれいごとに聞こえますか?

バレエ鑑賞にも行ったり

それでもやっと長期留学2年目を迎え、ヒト・コト・環境・お金、色々な事が見えてきて少し落ち着いて日本にいながら、来年の夏はエルムハーストバレエスクールの「卒業公演観て、卒業式は見届けたいな」なんて考える余裕が出てきたところです。

それでもきっとこれからも色んな事が課題として目の前に起こると思います。次は学生から社会人への旅が待っているわけです。ここから最も厳しいバレエ団への入団に何百通とCV(履歴書)を送っての就職活動がはじまります!

ただ私のスタンスは変わらずこれからもまだまだできる限りのサポートで伴走していく覚悟でおります。今度はサポートするからね、伴走するからね。と言ってもらえるその時まで。これを楽しませていただいているから私の人生の今があるのかもしれませんね。

このような機会を頂けて振り返る時間を頂きました。5歳からの伴走を振り返り・・一緒に夢を追いかけてきて良かったなとなんだか心が熱くなる想いです。

ナツキバレエアカデミーはじめ、全ての出会いとご縁がここに繋がっていると思います。この道のりは決して私たちだけではここまでたどり着けなかったのです。「全ては繋がっていて、導かれている。」出会わせてもらったすべての方に感謝申し上げたいと思います。本当に有難うございました。

そしてここまで読んで下さり有難うございました。

一歩ずつ進化していく

秋山夏紀メッセージ

ナツキバレエアカデミー代表 秋山夏紀

彼女は私にとって一番最初の生徒でした。

幼い頃から周りの子達より2回りくらい小さい体で、特に器用な訳でも柔軟性があるわけでもなく、初挑戦のコンクールなんて振り付けを覚える事に凄く時間がかかる始末でした。コンクールで華々しい結果になった事は最後までなく、小6の時の10位が最高記録。

でも私は「彼女は必ずやり遂げる」となぜかずっと信じていました。そう思わせてくれる心の強さ・素直さ・ひたむきさが小さい頃から群を抜いていました。

自分が決めた目標に対しては何があってもブレなかった。なので気付いた頃には彼女を知る全員が一目置くような、誰よりも強くて優しくて賢い女の子に育っていました。精神的に自立した子とはこういう子の事を言うのか、というような子です。

中学生の時にダメ元で挑戦したYAGPという超ハイレベルなコンクールの予選後、私は本番のビデオを見ながら彼女の基礎の甘さや体のラインの不完全さを本人に伝えました。教師の私からすると結果が出る前から予選落ちなのは確実でした。

これからどうするか、本気で彼女と向き合う時が来たなと感じ心を鬼にしてこう伝えました。「アンディオールが全然出来てない、膝が伸びてない、踊りが固くて小さい。この基本的な弱点に加えてあなたは身長がとても低い。バレエ学校のオーディションはまず写真審査。これが何を意味するかというと、長身でプロポーションがキレイじゃない子はいらないよ、という事。もしかしたら、あなたがどんなに努力しても低身長という理由でずっと否定されるかもしれない。あなたはバレエがなくても充分に素晴らしい子。どうする?それでもバレエの道を目指す?」と。

彼女は号泣しながらも絶対私から目線を逸らさずに「目指します。もう一回ゼロからやり直します。」と答えました。

隣で黙って見守っていてくれたお母様はどんな気持ちだっただろう、とズッシリ重い気持ちになったのを覚えています。

そこから英国のエルムハーストに合格するまで2年、彼女は一度も過信する事なく本物の自信を積み上げていきました。練習内容は基礎。ひたすら基礎です。レッスンを通して彼女と全速力で走り抜いたような日々でした。私だけではなく教師達も一丸となってサポートをしてくれました。

今は確実な回転とパワフルなアレグロ、豊かな表現力、そして何より人間的に最高に魅力的な彼女がそこにいます。国が変わってもきっと周りの方々に結菜の生き様が伝わっているのでは、と感じます。

彼女に出逢えた事に心から感謝しつつ、そんなふうに子育てをされたお母様お父様を心から尊敬します。

野村結菜さんの軌跡

バレエスタート

バレエを始めたばかりの時
  • ナツキバレエ 5歳でスタート
  • ナツキ先生の恩師の富士のバレエスクールで初めての発表会、富士市ロゼシアターで「ファーストステップ」踊る

コンクール

  • 2014年 カワサキ全国バレエコンクール3、4年生の部 予選参加
  • 2016年12月 エヴァエフドキモア記念エデュケーショナルバレエコンペティション児童の部10位
  • 2018年YAGP予選参加
  • 2020年YAGP予選参加 JBC愛知中学の部18位入賞

語学

  • 2018年10月フランス語検定5級合格
  • 2019年10月フランス国認定フランス語 DELF -A1合格
  • 2020年5月フランス国認定フランス   DELF -A2合格
    英検3、準2級合格
  • 2021年5月フランス国認定フランス DELF -B1合格(ビザ取得レベル)
    英検2級合格
    IELTS 平均4、5点(アカデミックモジュール)※就労ビザ取得レベル

留学経験とオーディションと講習会

  • 2016年ヤンヌイッツセミナー参加
    Kバレエ夏期講習会参加(本校)
  • 2016年7月(保護者同伴)渡欧
    L’École de Danse de l’Opéra de Paris
    オペラ座へのサマースクール
  • 2016年12月 Ai ballet school ヤンサイズ(オペラ座バレエ学校教師)講習会参加
  • 2017年7月(単身)渡欧
    L’École de Danse de l’Opéra de Paris
    オペラ座へのサマースクール
  • 2018年1月講習 D&Dマスタークラス講習参加
    タンリエ主催 高田茜さん(ロイヤルバレエ)とアンドレイクレム(オペラ座講師)講習会参加
  • 2018年夏講習
    タンリエ主催ロイヤルバレエ(ケヴィン・オフェアロイヤルバレエ芸術監督講習)
    ※ロイヤルバレエホワイトロッジスプリングコース参加権スカラシップ授与
  • 2018年夏講習
    GSMAワークショップ
    ※ゲイリーンシュトックメモリアルアワード受賞
  • 2019年講習
    カナダナショナルバレエスクール講習会参加
  • 2019年4月(単身)渡英
    The Royal Ballet School
    ロイヤルバレエスクールスプリングコース参加許可スカラシップで参加
  • 2019年夏タンリエさん主催講習会
    クリストファー・パウニー(ロイヤルバレエスクール校長)
    ※ロイヤルバレエスクールウィンターインテンシヴJapan  & ロイヤルバレエサマーインテンシヴホワイトロッジ参加権スカラシップ授与
  • 2019年熊川哲也国際オーディション1次審査通過(最終審査コロナで中止)
  • 2019年12月 ロイヤルバレエスクールウィンターインテンシヴinJapan参加(クリストファーパウニー・吉田都他)
  • 2020年からリンバーストレッチ片岡先生のレッスン、セミナーを受ける
  • 仁美先生と竜先生にもご指導を受ける(月1から2回)
  • 2020年1月ザウェルズ主催イングリッシュナショナルバレエ・エルムハーストバレエスクール オーディション参加
  • 2020年7月 The Royal Ballet School ロイヤルバレエスクールサマースクール参加許可スカラシップで参加予定(コロナで1年延長)
  • 2020年1月のオーディションに参加
    ザウェルズ主催のエルムハーストバレエスクールオーディション
    一次審査通過し、二次審査通過、最終審査通過
  • 2021年3月より留学中
    英国バーミンガムロイヤルバレエ団附属 Elmhurst Ballet School エルムハーストバレエスクールの入学許可をいただき、現在2年目year13に在籍

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ナツキバレエは“まっすぐな成長”ができるバレエ教室です。
三島・沼津・裾野・御殿場・長泉町・清水町・函南町から通いやすい立地です。
静岡県三島市徳倉4丁目23−41(最寄駅:三島駅、長泉なめり駅)